化粧直し

　　　　　　　　　　　　
貴方が去ったあとのこの部屋　白く濁っていく
過去は遥かな霧の様で
私のもう二度とは示せない強さ　霞んでいく
今朝の別れが雨なら良い

貴方に逢って孤独を知った
だけど失った今私は初めて本当のひとり

薫る枇杷　二人の庭はとうに朽ち痛んでいる
何度もさよならを言い過ぎて

どうか帰ってもう一度だけ
その時こそは貴方の慈しみを無駄にしないから

貴方に逢って孤独を知った
だから失って今更ながらまた貴方を識った
言葉が宙に舞って枯れたとき
やっと私は気づいた
本当にひとり


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄:東京事変

知りたい

もう最後の最後なのに
いつまでもあなたはくだらないゲームみたいなことをする
まったく飽きもせずに
今度こそずるなしで本音を言ってって攻めてばかりで
自分はどうなの？
一体何が知りたいの？
別に何かをするつもりもないくせに、聞いてどうする？
こちが何の約束もいらないっていったのに
勝手にあんなことを言われても困るだけさ
些細なことですぐに怒ったり帰ったりする自分が
大人げないって分かってる
でも本当はもっと自分のことが気にしてほしいかもしれない
どちも素直じゃなくていい勝負になってる？
ツンデレもいい加減だホンマに

別れるときに、笑ってほしいとあなたが言った
だから空港まで見送りはしない
それがあなたなりの優しさだとか
うん、笑うさ
こんな関係に捉えられてる自分を
涙も出ないよ今は
なんかすごく虚しくて
一体お互いに何を求めてるのか
もしかしたら、ただ誰からも先に言い出さないあの言葉が聞きたいだけ？
でも言わないよ
つまらない意地っ張りだろうけど
言わないと決めたから
そして
あなたにもう二度と涙を見せないから
せいぜい後悔するがいい

涙禁止

これ以上はもう・・・・

あのくだらない口喧嘩から何日が過ぎたのか
数えようともしなかった
もう自分の心が麻痺してると思ってた
昨夜久しぶりの電話で
なんか初めてあなたの本音を聞いた気がする
こんなに素直にぶつかって来たのは本当に初めてかも
私の話をこんなに真面目に聞いてくれたのも初めてかも

だからすごく泣きそうなぐらい嬉しくて
求めてない甘い言葉まで言ってくれて
今更もう信じようがないけど
聞くと、やっぱり涙目になれずにはいられなかった
電話を切ってから
ひとりで布団の中で気が済むまでさんざん泣いた
最近涙腺がおかしいくらい脆くなったなぁ

一緒にいられる今を大切にしよう
将来お互いが後悔しないように・・・・・

やはり

恋なんか所詮、幻に過ぎない。

こころに穴が

落日を聞いてたら
なぜか涙が止まらなくいっぱい零れてきた
もう何回も聞いてたのに
それでも聞く度に心が耐えないくらい痛くなる
目が腫れるまで涙をただひたすらに流して
心が張り裂けそう

ただ・・・
落ち込んでるかもしれないから
寂しいかもしれないから
不安かもしれないから
もう、疲れたかもしれないから

どんな形でもいいから
幸せになりたい
こんなずるい自分でも、そう願っていいかな

どこかに帰りたい
自分の本当の居場所へ・・・