さよなら愛しい人。

一緒にいる時は嬉しいことも、悲しいことも、辛いこともあったけど
もうすべて過去にすることにした。
今度こそ本当にさよならだ。

あなたは幸せに生きてほしい。
あなたの最後の笑顔。
あなたが道路の向こうでずっと手を振ってる姿。
あなたのぬくもり。
全部思い出として心の底ににしまっておこうと決めた。

その多分別れたくないから、出てきた挽回の言葉もなんだか儚くて
とても信用できるものではない。
「絶対放さない」
「俺から離れないで」　
「もう一度やり直そう」
「今度は必ず・・・」
「待つから」
どれをどう聞いても場当たり的なセリフばかり。
だけど、それを聞いて少し嬉しいのも本当だし
愛しくさえ思える。
こんな時でさえあなたを甘やかしすぎる
まったく自分にあきれた。

あなたの悲しそうな目を見て
涙を気付かれないように必死に堪えたのもそのためだった。
泣いちゃったら負けだから。
そしたら、みんなが傷付けちゃう。
そんな結果だけにはさせたくない。

笑ってさよならを言うのを決めてたから
今回の帰り道は涙を流せなかった。

でも今夜はまた眠れそうにないかも・・・