サンプル

・・的な存在がすぐ側に居て困るものだ
あなたの。
忘れかけていく記憶は自分の意識を気にすることもなく
勝手にくるくると巻き戻されてしまった
まるで今起きたばかりのことのように鮮明なんだ

顔立ちが似てるわけじゃない
雰囲気が似てるわけでもない
ただ同じくらいの短い髪で
そして同じくらいの身長
その後姿を見てると自然とあなたのことを思い出す
今も元気にしてるのかなっと

久しぶりの電話越しの声
聴き知らぬような、懐かしいような
あ、身近にいる誰でもない
あなたの声だ
と再確認させる一瞬であった